舞台 橋本環奈版「千と千尋の神隠し」公演キャスト情報あらすじ感想 ジブリ映画の世界観が目の前に!圧倒的なエンターテインメント

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待ちに待った、この日がやってきました!

遂に『千と千尋の神隠し』の舞台を観劇してきました!前回2022年に公演された際は、チケット予約初日に争奪戦に敗れ、悔しい思いをしました。

しかし、今回はしっかりと橋本環奈版のS席をゲットしてC列下座側という最強に見晴らしの良い座席で観ることができました。

映画の世界観を完全再現した舞台に圧倒されっぱなし、大興奮の舞台でした!

あらすじ

神様やお化けたちが疲れた体を癒しにやってくる温泉町に、10歳の少女、千尋が迷い込む。人間を拒絶するこの町で彼女は自分の名前を奪われ、新たに“千”という名を与えられる。そして千尋は、巨大な湯屋の下働きとして働くことになる。

(1)チケット情報

まずはチケットに関しての情報です。
平日か土日祝日・千穐楽で値段が分けられているようですね。

S席:16,000円(平日) 17,000円(土日祝日・千穐楽)
A席:10,000円(平日) 11,000円(土日祝日・千穐楽)
B席:5,000円(平日) 6,000円(土日祝日・千穐楽)
1階補助席:11,000円(平日) 12,000円(土日祝日・千穐楽)
2階補助席:5,000円(平日) 6,000円(土日祝日・千穐楽)

今回、僕は17,000円のS席を購入しました。歴史ある東京・帝国劇場での観劇です。閉館前の帝国劇場に初めて行けたのも嬉しい!

あまり知られていないかもですが、帝国劇場は老朽化のために2025年2月に一旦休館となります。新たな帝国劇場の建て替え完成時期はまだ発表されていませんが、数年後になるのはないでしょうか。

幸運なことに、S席の中でもC列という舞台から激近の場所で観ることができたので、感動もひとしおです。
さらに、舞台設計上やキャストの出入りが、向かって左の下座側に集中していたことは意識しても良いと思います。

座席の場所を狙えるものではないのですが、『千と千尋の神隠し』に関しては、圧倒的に下座がキャストと近くて良いです!!
橋本環奈を始め、キャストが下座側に来ると、その距離わずか2~3mほど。近すぎてビビりました。そして橋本環奈の透明感に感動しました。

休憩中は、「かんなちゃんの透明感ヤバくない!?」とそこら中で悲鳴が上がっていたほどです。

(2)キャスト情報 橋本環奈の“千尋さ”に脱帽

今回の2023年の再演verから千尋役のキャストが二人増えて、橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子の4名となりました。

皆さん魅力のある女優なので、迷いましたが、純粋に生で観たい橋本環奈版を選択!誰で観ても外れはないと思うので、「会いたい人」で選ぶのが良いのではないかと思います(笑)

そんな橋本環奈版の、僕が観た主要キャストはこの方々でした。

千尋:橋本環奈
ハク:醍醐虎汰朗
カオナシ:森山開次
リン/千尋の母:妃海風
鎌爺:宮崎吐夢
湯婆婆:/銭婆:春風ひとみ
兄役/千尋の父:堀部圭亮

まず、橋本環奈の千尋は文句なしです!完全に千尋になり切っていて、幼いビジュアルも相まって、小学生の千尋感が凄かったです。そして、千尋の落ち着きのない独特の動きや巻き込まれ型の主人公の成長、ハクを救いたいという決意、何から何まで千尋という役を完璧に理解して臨んでいたのだと分かりました。

3時間の公演中、千尋は、舞台上をずっと走り回り、飛び回り、階段を上下して、体力的にも相当キツそうな役ですが、振り切った演技力の高さに感動しました。

特に印象的だった役は、リンと千尋の母、二役を演じた妃海風です。
千尋の母はもうビジュアルが映画とソックリなので、その時点でもう心を掴まれていましたが、その後大活躍するリンと同じ役者が演じていたことを後で知って驚愕でした。

落ち着いた母役と、動きが激しく姉御肌なリンという、振り幅がかなりある役を演じ分けていて、本当に凄い。役者ってすごいんだなぁ、、と改めて思いました(笑)

他のキャストも最高峰ですよね。全員が全員、完璧に役を理解していて、映画のイメージ通りのキャラクターでした。

カオナシのクネクネした異常性のある表現やハクの王子様感、湯婆婆の恐ろしさ、全てのキャラクターの魅力が、映画通りにたっぷり詰まっていました。

湯婆婆

(3)世界最高峰の演出 映画の世界観が目の前に

さて、舞台の内容はどうだったのか、についてですが、もう最高の一言です。超最高のエンターテインメントでした。

大小様々な舞台を観てきましたが、このレベルの舞台は、舞台版「ハリー・ポッターと呪いの子」と同等でした。予算のかけ方とクオリティが段違いです。

まず、『千と千尋の神隠し』の魅力は何といってもその怪しい世界観と多様なキャラクターにあると思います。そこを外さずに全て忠実に再現したところで、ジブリ映画ファンは歓喜だと思います。

もう冒頭で、荻野一家が田舎町を車で走り、温泉町の世界に入り込む時点で、観客の心はグッと掴まれて、この物語の世界に入ってしまっています。

舞台装置の転換もすごくて、『千と千尋の神隠し』では、油屋の一室や風呂場を始め、湯婆婆の部屋、鎌爺の仕事場、リンたちの寝床、銭婆の家、海の上の列車、様々なシチュエーションがあります。

こういった複雑なシーンを全て舞台装置で再現してしまっていることに、驚きでした。こんな表現が舞台で可能なんだ!と。

舞台には1つの大きなセットが置かれていて、そのセットが回転し、あらゆるシチュエーションを生み出しています。セットが油屋かと思えば、回転して湯婆婆の部屋に変わり、また回転すれば風呂場に変わり、といったように縦横無尽にセットが変っていく様は、まさに舞台を知り尽くしたプロの為せる技。

セットを俯瞰から見た様子

そしてそして、多様なキャラクターも本作の魅力です。普段のカオナシと激昂したカオナシの差なんてどうやって表現するのかと思っていましたが、お面のサイズもシーンごとに変えて、複数人の黒子で同時に動かすことで、狂っていくカオナシを表現していました。なるほど~!

他にも、湯婆婆による魔法シーンや青蛙、ススワタリ、坊、おしらさまの表現方法も驚愕の連続。感動で痺れます。
けど何と言っても、一番観たかった表現は多くの人がハクの龍状態じゃないですかね。

龍になって、近くにいるハクと飛ぶハク、遠くで飛んでいるハクなど、遠近感をハクの造形のサイズ感で細かく差をつけているところは素晴らしい!造形のハクを操っていた方々も、どれだけ練習したら生き生きとしたキャラクターを扱えるのか。。ハクの造形もそれだけで見る価値があるし、よくできていましたね。

カオナシ
青蛙

気になる物語の部分でも、映画の完全再現でした。変にオリジナル要素を入れなかったことが、舞台版が大成功した要因の一つとも思います。表現しきれない部分はカットするのかなと思っていましたが、ほぼ全部しっかり表現されていたと思います。オリジナル映画版のファンは全員大絶賛でしょうね~本当に完璧な再現でした。

個人的に一番好きなシーンは、油屋の中で千尋や湯婆婆、リン、仲間たち全員で踊るところです。前半と後半で2回ありますが、大げさじゃなく2回とも鳥肌めちゃくちゃ立ちました。全員で踊るシーンだけでももう1回観たい!!

また、この舞台では音楽も生のオーケストラがその場で演奏しています。(予算すごすぎ!)
何で生で演奏しているか分かったのかというと、カーテンコールで最後にオーケストラの皆さんも登場するんですよね。あ、そこでずっと演奏してたんだ!ってなりました(笑)音楽にも立体感があって、物凄く良かったです。

映画で流れる印象深い劇伴も、そのまま流してくれます。だからこそ、感動のクライマックスで、これまでの想い出と共に蘇ってきて泣けるんですよね。劇伴をそのまま流してくれたの嬉しかったな~

ということで総評としては、最高のエンターテイメントを見せてもらいました。

映画の中に入り込んだような体験で、観劇して本当に良かったです!

まとめ

東京公演の後は、愛知、福岡、大坂、北海道と全国の各主要劇場を6月まで周るようですね。東京公演で観劇出来なかった方は、何としてでも地方公演に行って頂きたい!!

地方に行ってまで観る価値は十分あると思いました。それくらい大満足なクオリティです。次回の日本公演がいつか、全く分からないですからね~
とりあえず今回に懸けるしかなさそうです。今回行けなかったら、再演に期待して、チケットの争奪戦を勝ち取りましょう!

映画版『千と千尋の神隠し』が好きな方も、観たことがない方も、絶対楽しめる舞台となっています。生で体感して欲しい一作!

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