映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」吹替IMAX3D ネタバレあらすじ感想 マリオ好きには堪らない愛に満ちたエンタメ超大作

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『ミニオンズ』や『SING』などを手掛けるイルミネーションと任天等ががっつりタッグを組んだ本作のマリオ映画化。
全世界では日本よりも3週早い4/5に公開され、5日間の世界累計興収も3億7700万ドルに達し、『アナと雪の女王2』についでアニメ作品として歴代2位というスーパーロケットスタートになったというニュースが流れて嬉しくなったのも記憶に新しいですよね。

日本の公開直前では全世界興収で1000億円を記録し、世界中でマリオ旋風を起こしています!

これだけの前評判がありながら、観た本作のマリオ。
めーっちゃくちゃに楽しかった!USJのアトラクションに乗ったかのような気分で、これ以上のマリオ映画を作れと言われても困難ではないかと言うほど、原作愛を詰め込んだ最高のアクション映画でした。

マリオと共に育った人には必見の映画です!それでは、感想を書いていきたいと思います!!

鑑賞オススメ点数・・・100点

あらすじ

ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージ。
謎の土管で迷いこんだのは、魔法に満ちた新世界。はなればなれになってしまった兄弟が、絆の力で世界の危機に立ち向かう。(HPより抜粋)

以下、ネタバレ含みます。

(1)ゲームの世界観に忠実な完璧なファミリームービー

今回、アメリカを始め世界中で大ヒットし、日本でも公開直後から絶賛の声が各SNSで巻き起こっています。この後のGWでもその声は止まず、公開日数は予定よりも大きく伸びていくのではないかと予想します。

本作がなぜここまでの大ヒットに繋がったのか。
最大の要因は、誰もが知っているマリオのゲームの世界観を超忠実に再現したことだと思います。
まぁ、それ以前にマリオのゲームをしていて映画に興味があった人が、世界中にとんでもない数いたという前提でなんですが( ´∀`)

映画になるとどうしても映画オリジナルの要素やキャラが増えたり、ストーリーも縁もゆかりもないものになっているのが良くある現象ですが、今回は映画オリジナルの要素をできるだけ排除し、マリオ好きが知っている世界観だけで映画を全編構築してみせたのが、大成功した要因だと思います。

それもそのはずで、任天堂が監修でガッツリ入っており、実際にイルミネーションに対して任天堂はかなりしっかりと監修を行っており、ファンの観たい映像を完璧に理解しています。
これまで何度も聞いてきたゲームの音楽やBGMもそのままで、それが映画のシーンとリンクして流れるので本当に楽しいんです!

マリオとピーチがゲームの1面のような空間で特訓するとき、クライマックスでのクッパ戦、マリオがスター状態になる時、ピンチの時など、子供の頃から聞いてきたゲームの音楽が流れるのがとっても楽しい。しかもアメリカっぽくアレンジもされていて超カッコいい。
途中で荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」英語verが流れた時は、かなり笑ってしまいましたけど(笑)

最初から最後まで94分間、ワクワクしっぱなしでしたが、個人的に最も好きだったシーンは、マリオがドンキーコングをタイマンでねじ伏せた後、マリオ、ピーチ、ピノキオ、ドンキー軍でクッパ城へ攻めるシーンです。

クッパ城へ向かう際にクッパ軍のノコノコ隊とレインボーロードで激突します。
マリオカートで遊びまくってきたレインボーロードで、ハイクオリティな映像で本物のカーアクションバトルが繰り広げられるので、誰もがときめくシーンなんです!

レインボーロード戦は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のカーアクションシーンを彷彿とさせるかのような、激しいカーアクションバトル!
緑甲羅や青甲羅など、マリオカートで出てくるアイテムもたくさん登場し、敵を攻撃する様子が、もう最高!
特に、ゲームだと俯瞰気味で映像を見ることが多いですが、本作ではマリオの視点やピーチの視点、ドンキーコングの視点など、カメラワークがとても優れており、そこも映画のクオリティをグッと引き上げてるポイントだと思います。

ファンが超喜ぶ要素や仕掛けを惜しげもなく、入れまくってくるイルミネーションの脚本力・監督力はさすがすぎで、1秒の無駄なシーンなく90分で綺麗に完結したと思います。ファミリーもたくさん来ていたので94分で終わらせるという選択も観客層と完全にマッチしているんだと思います。
最近は3時間の映画とか増えてきてますからね〜

エンドクレジット後も必見で、席を立つことなかれ。
最後はヨッシーの卵と声が登場し、続編の予感を感じさせて終了しました。ヨッシーが一瞬だけしか映らなかったので、あれ?と思った人も多いはず。
続編はヨッシーの活躍が大いに期待されます!デイジーやカービィ、わリオなんかのナイスキャラもまだ出てきていないし、続編作ったら絶対楽しいこと確定してますね!任天堂のキャラクターは死ぬほどたくさんいるので、無限のアイデアが出てきそう。今から楽しみだ〜

(2)声優キャストもマッチ、そして圧巻の映像がすごい!

今回は3Dで鑑賞したかったこともあり、上映回数の多い吹替版で観ることにしました。

ゲームでは「マンマミーア」「ほっほー」しかほぼ発さないマリオの声はどんな感じになるのだろうと少し不安もありましたが、さすがの宮野真守、全く違和感のない楽しげなマリオを演じ切っていて、改めて実力の高さを見せつけたと思いました。

ルイージもひ弱だけど最後は頼りになるキャラクターを、畠中祐がしっかりと演じられていて、マリオとの相性も抜群でした。

クッパはイメージ通りの怖い声でしたが、イルミネーション的な演出でクッパのミュージカル演出も途中で挿入され、クッパがピーチへの想いを馳せる歌唱シーンは爆笑必死!

映画では姫という立場を自覚した強い女性リーダーとして登場するのですが、そのキャラクター性を志田有彩が演じていて、力強さと可愛さが両立したとても面白いキャラクターでした。

元々は字幕版で観ようとしてこともあり、アメリカの俳優が演じている方も気になります。

特にキャストがすごく、マリオ役は『ジュラシック・ワールド』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の主人公でお馴染みのクリス・プラット。ピーチは今をときめくアニャ・テイラー=ジョイが演じることも話題になっていました。

ガーディアンシリーズでコメディを上手く演じられるクリスのマリオと、力強いピーチの声も気になるので字幕版も見ちゃおっかな〜〜〜

マリオ役のクリス・プラット
ピーチ役のアニャ・テイラー=ジョイ

さらに『ザ・スーパーマリオブラザース・ムービー』がすごいのは、映像のクオリティの高さですよね。

3Dアニメーション技術の進歩によって、今まで観たかったマリオの世界が眼前に広がります。まるでUDJのマリオパークを拡張させたような世界観が映画で繰り広げられるので、そりゃあワクワクが止まらないわけです。
イルミネーションの3Dアニメの技術とマリオの作り込んだ世界観・バトルの相性がすごく良いので、大きな話題作になったのだと思います。

カーアクションシーンのレース対決の映像なんて、今思い出しても鳥肌立つほど良かった。。。
本作は是非3Dで観ることはオススメしますよ!

(3)ダメダメな兄弟が「スーパーマリオブラザーズ」としてヒーローになるまでの物語

本作では、ニューヨーク・ブルックリンでまともな仕事もなくから周囲から馬鹿にされる存在のマリオとルイージのシーンから始まります。彼らはマリオブラザーズというユニットで新たな会社を立ち上げテレビCMを打つも、CMの内容を家族からも馬鹿にされる始末。マリオの父親からも批判的なコメントを言われてしまいます。

そんな折、ブルックリンの水道管破裂事故が起き、マリオとルイージは一発逆転を狙おうと考えますが謎の土管に迷い込んでしまい、魔法に満ちた新世界に入っていきます。

魔法の世界のシステムはマリオにとって訳のわからないことだらけで、観客の目線と一緒なところも設定としてすごくわかりやすいものでした。
もしかしてこれまで遊んできたゲームでもマリオにとっては、未知のゲームをさせられてるという設定だったのか!?ともふと思いました。

ルイージをクッパから救出するため、ピーチと共に強くなりドンキーコングやキノピオとも協力し、最強の敵・クッパ討伐に向かいます。

この映画では特に、ピーチのキャラクターがゲームの時のような守られてばかりの弱い存在から、姫として国民を守る強い女性として描かれていたのが、とても現代っぽくて良かったですよね。
しかも「ピーチの結婚を食い止める」という展開はそのままにするため、意志の強さゆえ、国民を守るためにクッパの婚約を受け入れる、という新解釈もめっちゃ良かったです。

一方のマリオは何者でもないダメな配管工でしたが、クッパ軍団を蹴散らすことで、徐々に魔法の世界でヒーローになっていきます。クッパ城での激闘は本当に胸熱!
キラーがキノピオ王国を破壊しようとした際も、土管に突っ込ませるなど、数々の機転をきかして対処していく様子もマリオっぽくて良かったです。

ラストは、『ジュラシックパーク2』のような展開で魔法の世界からブルックリンの現実世界に舞台を移すという王道の激アツ展開で、クッパとの最終決戦を行います。
怯えるばかりのルイージも覚醒し、マリオと一緒にスター状態になります。そこからの激闘も最高に楽しかった!これ以上のクッパ攻略のストーリーは考えられませんね。

そして現実世界で世界の危機を救ったマリオとルイージは、クッパに勝利することで、ブルックリンの現実世界でもヒーローになります。

魔法の世界でヒーローになったとしても、現実ではまた売れない配管工に戻ってしまうため、最後はブルックリンに舞台を移したのだと思います。
現実世界でも「スーパーマリオブラザーズ」としてマリオとルイージは有名になり、元同僚や家族からも認められて、ハッピーエンドを迎えます。

無事に現実世界でも魔法の世界でもヒーローになった「スーパーマリオブラザーズ」が次に魔法をかける物語がとっても気になります!!

まとめ

いや〜完璧なエンタメアクションアニメ映画を久々に観たという気がしました。
イルミネーションだけでは、ここまで愛のある作品までには至らなかったはずなので、任天堂がガッツリ入ってくれたことが本当に良い選択だったのだと思います。

続編はヨッシーやカービィも出してもらって、マリオたちの次なる冒険を見せてほしいですね!

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